卒業生
2020.2.19

失敗することで身に付けた「やりきる力」ネガティブな僕の最大の武器 ー ヤンキーインターン卒業生

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ヤンキーインターンでは、地元から上京し、家賃や食費の負担の無い、半年間の有給のビジネス研修を受けることで、地元では選べなかった企業への就職や新たな選択肢を得られることができる、中卒高卒・18~24歳・地方出身の方向けの都心体験型インターンシップです。全国から、たくさんの若者が集まるヤンキーインターンでは、これまで数多くの卒業生が自らの可能性を広げ卒業していきました。

今回お話をお聞きしたのは、2017年卒業生の豊 悠祐さん(24歳)です。
豊さんは兵庫県出身。お金があったらすぐにパチンコに行ってしまい、そのお金を稼ぐためにまた働くという生活を繰り返していました。そんな豊さんは、仕事の休憩時間にたまたまTwitterでヤンキーインターンを知り、仕事中にも関わらずすぐに問い合わせ。今の生活を抜け出さないといけないという思いから、ヤンキーインターン参加を決意しました。半年間のダイレクトセールスコースを経験後、人材最大手の上場企業に就職をしています。

豊さんの卒業後の様子や、ヤンキーインターンでの経験について詳しくお聞きしていきたいと思います。

全員が年上。プロジェクトチームのリーダーに。


ー現在はどのようなお仕事をされていますか?

現在は、今の会社に入社して2年半が経ちました。新プロジェクトのプロジェクトオーナーという、簡単にいうとリーダーの様な形で仕事をさせていただいています。チームメンバーは全員が年上で、もちろん自分よりも学歴も高く優秀な人たちですが、これまでの経験と皆さんの優しさに支えられて、新しい業務範囲に挑戦させていただいています。

ーやってみてどうですか?

単純に、目に見えない仕事を分担して誰かに任せる、というのはとても難しいなと毎日感じています。昔だと、誰かに考えてもらったスケジュールの上で期日内にやりきる、というのが当たり前だったのが、自分でやらないといけない事を細かく分解して、それぞれどのくらいの期間がかかるかを見積もって全体のスケジュールを出すというのは、入った頃の自分では考えられない事をさせていただいてるなと思います。

ー入った時はどうだったのですか?

まず、この人たちは何語を話しているんだろう…と思うぐらい、レベルの差は感じました。パソコンの操作自体もこれまで特別に勉強などはしたことがなかったので、本当にわからないことばかりでした。

ーそういった問題はどう解決したのですか?

上司も周囲の人たちも聞けば何でも教えてくれる会社なのが本当にありがたかったです。高学歴な方々ばっかりなのにも関わらず、学歴のない僕に対しても丁寧に教えてくれる。そんな方々がいたからこそ、僕もしっかりと勉強して当たり前の事よりももっとレベルの高い質問ができる様になりたいと、本を読みあさったり、徹底的に調べ尽くしてから質問する様に心掛けました。
そうしているうちに、仕事が与えられた時は「これは何を言われてるんだ」ぐらいの感覚だったのが、「あっ、できた」という瞬間が来ます。こんな僕でもできるんだという感覚が、今一番楽しく感じることです。

ー会社の人との繋がりはありますか?

チームでの懇親会もありますし、プライベートでも他の事業部の人と会ったりとかします。ヤンキーインターンでどんな事を学んでいたのかなど質問してもらって、皆さんからすると全く違う環境で育ったのを興味を持って話を聞いてもらったりすることもあります。

ー休みの日は?

会社の人とご飯に行くこともありますし、地元の仲間が何人か東京に来ていたりするので飲みに行ったり、一人ならジムに行ったりしています。東京に来てからも年に1回以上は地元に帰りますが、年齢があがるほど意外と東京に来る人も増えてきて、寂しいと思うことはかなり少ないです。逆に、久しぶりに実家の兵庫に帰ると親に「あんた久しぶりやなぁ」と言われる様になったので、これからはもう少し帰ろうかなと思っています(笑)

ー地元の人とはどんな事を話すの?
仕事の事を聞いてくれることも多くなりました。この前帰った時は小学校の同窓会をしたのですが、「今どんな仕事をしてるの?」と聞かれました。僕もちょっと格好つけて、「上場企業でIT系の仕事してるよ」と言ったら「お前、絶対嘘や〜ww」って言われました。昔の僕を知ってくれているので、本当に嘘だと思ってる人もいるかもしれませんね(笑)

でも、いつか仕事している姿とか見てもらえたら、みんなにも自慢に思ってもらえるかな〜なんて思っています。まあ、IT系以前の、東京の、しかも東京駅の側にあるこんな所で働いている時点で信じられないだろうし、僕自身もたまに「あ、俺東京の中心で働いてるんや」ってしみじみすることもあります。

ヤンキーインターンで身についた「やりきる力」


ーヤンキインターンを終えて2年半、今も生きている経験はありますか?

やりきる力だと思っています。
営業を学んだ中で、自分で目標を立てて、もちろん上手くいかなかったこともたくさんありましたけど、上手くいかない時は、なぜ上手く行かないかを帰ってからも考える毎日を過ごしていました。

恥ずかしながら、僕は周囲と比べてもできない方だったので、できないなりに改善方法を考えつくまで寝ないとかは、自然とやっていたし身についていたと思います。それは今も生きている経験だと思いますし、僕を採用してくれた今の上司からもそこを「とよくんの良い所だね!」と褒めてもらえます。ここはヤンキーインターンに行って、僕の強みになった所だなと思います。

ーここをヤンキーインターン中にもっとしておけば良かったと思うことはありますか?

もっと本を読む習慣を身につけていれば…!と思うことはあります。
今の会社でも周りの高学歴な人たちは、優秀な上にたくさん本を読んで、勉強して、仕事に挑むといった人が多いです。そういう姿を見ていると、僕も本を読むのが、大変なことじゃなく当たり前だと思うくらい読んでおけば良かったなと思います。

もちろん読んでいなかった訳ではありませんが、読む量はまだまだ少なかったと思います。ただ、今頑張って読む様にしていますが、仕事や周りの人から学べることがとてもたくさんあります。まずはそういった所から、自分で考えて吸収する様にしているので、とても良い環境にいることができているなと思います。

ーヤンキーインターンで思い出に残っていることはありますか?

就活をサポートしていただいた上田浩史さんの授業は一番覚えています。自分の人生について向き合うきっかけになった授業もそうですが、行き詰まった時に「みんなで身体を動かそう!」とオフィスの端から端を動きながら考えるというリフレッシュ方法を教えてもらったのはとても新しくて、今でも悩んだら動き回ったりします(笑)

あ、あとは、顔出しをされていないDMMの亀山会長がオフィスに講演にきてくれた時の思い出です。正直、見た目は「めっちゃ普通の人やん」という印象を持ちました。でも、すごいお金を動かしていて、仕事に役立つことをたくさん教えてもらいました。その内容自体もそうですけれど、こんな普通そうな人で、すごく地道な所からビジネスを始められて会社を建てられて成功をされたというバックグラウンドを知った時は、自分でももしかしたらできるんじゃないか?と勇気をもらえました。こんな事をいうと、「普通だと〜!?」と怒られちゃいそうですが(笑)

ーヤンキーインターンの時と今の自分を比べて感じることはありますか?

責任感がついたことです。ヤンキーインターンの時は、ダイレクトセールスコースの中で”学ぶ”という姿勢でしたが、就職した今では、仕事を任されて、自分のせいで周りに迷惑をかけてしまいます。学ぶこともできる環境ですが、やはり自分がちゃんとしないといけないと思う様になり、誰かに任せっきりということがなくなりました。これは、ヤンキーインターンで上京する前と比べても、最も変わったなと思う所です。

ーヤンキーインターンで知り合った仲間とは今も連絡をとりますか?

ヤンキーインターンから同じ企業に入った同期が1人いますが、他にも同期で上京したメンバーとは連絡を取り合ったり、休みの日は一緒に飲みに行って、仕事の話もプライベートの話もしたりします。
同期には、他の会社に就職して活躍している仲間がたくさんいるので、連絡をとっていなくてもSNSで近況を知ったりするので、とても刺激になっています。

今の状況を変えたいなら、環境を変えた方が良い


ー上京前と比べて仕事以外でも変化はありますか?

こんなたくさんの高いビルも地元にはなかったし、こんな便利に生活できるんだと知って、はじめは驚きの連続でした。でも段々とこの生活にも慣れてきて、とても楽しくなっています。地元のみんなと話すと、地元が好き!という人がたくさんいます。僕も正直とても大好きです。

でも、地元の良さと東京の良さは全然違っていて、地元は本当に心も落ち着くし、ほっこりする。一方で東京では、地元では得られない様な情報がすごいスピードで手に入って、チャンスがたくさんあることに気付きました。地元も良いけど、東京もとても良い所だよというのは、地元の友達にも定期的に伝えていますし、昔の自分にも、もっと早く気づいておけよ!と言いたい所ですね。

あと、ヤンキーインターンを卒業してから、地元の友達からヤンキーインターンについて聞いてもらえることも多くなったのですが、「とよは喋りが上手だから営業できるけど、俺はそうじゃないから」と言われます。さっきも言った通り、僕も全く上手くいかなかったし、何より友達との会話でペラペラ喋るのと、仕事としての会話は種類が全然違うと思います。

逆にいうと、仕事という目的があるのであれば、普段喋るのが上手じゃない人も意外といけちゃう、なんてことも多いんじゃないかと思っています。だからこそ、そういう所で悩んでいる人がいれば、一回試しにやって見た方が良いんじゃないかなとおも思います。初めから上手くいくなんて、どんな仕事でもあんまりないですから。

ー上京する前の自分と話せるならどんな言葉をかけてあげますか?

「お前、意外とやったらいいけるで!」と言ってあげたいです。自信持てよ、元気出せよ!って。
上京する前も、ヤンキーインターンにいた初めの方も、僕はずっとネガティブでした。「俺なんか何もできひんし」とずっと閉じこもっていましたし。
それこそ、今の会社に就職してからは、かなりポジティブになったとも思います。ヤンキーインターンの時はまだ、メンターの勝山さんに「もっとポジティブになった方が良いよ」とモチベーションを上げてもらえる様な言葉をたくさんもらいましたが、今ではその意味がとても身にしみてわかります。

ーこれからの目標はありますか?

結婚したいです!(笑)というプライベートなこともありますが、仕事でいうと、今データを扱う仕事をしているので、趣味で大好きなスポーツ観戦と絡めて、例えばサッカー選手が試合中に走っている走行距離がテレビでリアルタイムでわかるみたいなツールを作ってみたいです。元々興味があったことではありませんが、今の仕事でデータの楽しさを知って、そういったことにも興味を持ち始めました。もちろんそういった事ができるまでにまだまだ勉強が必要だとは思いますが、今の僕ならできるんじゃないか?と思えるんですよね。

あとは、結婚したいに繋がるんですけど、僕は母子家庭で裕福な家庭ではなかったのですが、兵庫に弟たちと母親を残しています。だからこそ、東京で若いうちにもっと成長して、恩返しができる様になりたいなと思っています。親もその挑戦を応援してくれているので、頑張りたいですね。

ー今いるインターン生たちにメッセージはありますか?

とりあえず最後までやりきってみよう!ということは僕が伝えられることだし、伝えてあげたいと思います。
ヤンキーインターンはやってる時は長く感じることもあると思うけど、長い人生の中でみるとたった6ヶ月間でしかありません。辛く感じることも、寂しくなることもあると思いますが、僕自身も周りの卒業生もみんな結果、あの期間があって良かったなと言っているので、これは間違いないんじゃないかと思います。
僕でもできたんで、ね(笑)

あとは折角の東京生活、ジャンジャン楽しんだ方が良いと思います!ヤンキーインターンを終えて、東京で就職する人が多いですが、ずっと東京な訳でもないだろうし、卒業して地元で就職する人もいます。そう考えると東京にいる期間ってとても貴重だと思うので、たくさん遊んで、たくさん吸収して欲しいなと思います。

ー最後に、今ヤンキーインターンに参加しようと迷っている人にメッセージをお願いします!

もし、今の状況を変えたい!と思っているなら、環境を変えた方が良いと思います。どうしても地元にいたままじゃ考え方も変わらないし、同じことでずっと悩んじゃいます。東京に来たら、色んな人に出会って色んな悩みに出会います。そうすると、自分の悩みなんてちっぽけだなと思うこともあるかもしれないし、その悩みならこうした方が良いよ、とアドバイスをくれる人もいます。

でも、いきなり環境を変えるってなっても、お金の問題だったり、家の問題だったりがある。そうしたら、ヤンキーインターンは良い選択肢なんじゃないかなと思います。僕はそうやって選んで東京に来たし、同じ様に悩んでいる人がいるなら、この言葉を信じて欲しいなって思います。

ー豊さん、本日はどうもありがとうございました!


ヤンキーインターンは、東京で半年間の生活をするインターンシップで、未経験の若者に基本的なビジネスマナーや実践的なビジネスなどを身につけるカリキュラムを用意することで、地元では得られなかった様な選択肢を得られるサービスです。インターン中の住まいを0円で提供し、食費や生活費などのサポートも行っており、安心して上京することが可能です。

「未経験だから不安…」、「はじめて地元から出る…」、「仕事やお金はどうしよう…」、など様々な不安があると思います。ヤンキーインターンでは、そんな不安や心配を解消する、無料のカウンセリングを実施しています。
無理な勧誘や一方的な電話は一切ありませんので、まずはお気軽にお問い合わせください!

豊さんのインターン時代の記事はこちら

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