卒業生
2020.2.5

「迷う時間の無駄さ」僕たち若者の唯一の武器は決断の速さだ – ヤンキーインターン卒業生

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ヤンキーインターンでは、地元から上京し、家賃や食費の負担の無い、半年間の有給のビジネス研修を受けることで、地元では選べなかった企業への就職や新たな選択肢を得られることができる、中卒高卒・18~24歳・地方出身の方向けの都心体験型インターンシップです。

全国から、たくさんの若者が集まるヤンキーインターンでは、これまで数多くの卒業生が自らの可能性を広げ卒業していきました。

今回お話をお聞きしたのは、2017年卒業生の龍神尚輝さん(24)です。龍神さんは和歌山県出身。地元で単車を乗り回し、ヤンキーがこの世で一番偉いと思いながら、仲間達とひたすら遊びに没頭していました。

そんな、龍神さんは、ある日のナンパで、ヤンキーだった自分が社会的に優位ではなく、自らの選択肢が少ないことに気付きます。そこで、環境を変えたいという思いからヤンキーインターン参加を決意。半年間のダイレクトセールスコースを経験後、株式会社アドウェイズに就職しました。

龍神さんの卒業後の様子や、ヤンキーインターンでの経験について詳しくお聞きしていきたいと思います。

結果以外には、興味がない

ー現在はどんな仕事をしていますか?

クライアントのニーズに応じた最適なプロモーションプランのプランニング・運用や、最適なプロモーションプランの設計・提案・運用を行っています。広告を出稿する企業様と、メディアを運営する企業様に対して営業を行うため、ビジネスの全体感を持ちながら仕事を行うことが求められます。

これまでは、アドウェイズの子会社で広告の代理店営業を行っていたので、自身のキャリアアップのために3ヶ月前に異動を希望しました。以前とは少し違った仕事内容になるので、今は勉強をしながら成績を出すために日々努力している最中ですね。

ー以前の会社ではどうでしたか?

2年間勤めていたのですが、2年目は目標を達成し続けることができていました。人数がそこまで多い企業ではありませんでしたが、ずっとトップ10位以内の成績を保つことはできていました。

何より、仕事に集中できる環境であったので、脇目もふらず休みの日もカフェで仕事をしたりしていました。ヤンキーインターンでは個人に対する営業を経験をしましたが、法人に対する営業だったのでシンプルに営業力の幅が広がったのではないかなと思います。

ー仕事をしていて楽しい瞬間はありますか?

結果を出す、ということだけが楽しいのかも知れないです。
こんな風にいうと、ドライに聞こえるかも知れないですが、ヤンキーインターンの頃から自ら決めた目標を達成できるかどうかだけが僕の中では大切で、プロセスは失敗があって当然だと思ってます。そこに特別な感情を抱くよりも、結果がどうだったかだけに集中する様にしています。

もちろん、自分が考えたクリエイティブがクライアントに受け入れてもらえることは嬉しいですが、それも結果でしかないので、目標を掲げずに起こった結果にはあまり興味がないですし、目標を掲げているものであれば、数字でも数字じゃない部分でも嬉しく感じます。

ー大変だなと思ったことはありますか?

語彙力の足りなさは課題に感じ、苦戦した部分であります。お客様との会話でもそうですし、社内でのコミュニケーションにも関わってくる部分なので。勉強することで、相手の伝えたい事を理解することはすぐにできる様になりましたが、自分の想いを正確に伝えることに関しては今も課題として取り組んでいます。

主語がないなど、伝え方という側面もありますし、相手の伝えたいことの理解が、本当に自分の理解であっているのかという部分は、細かく確認しながら進める様にしていますが、これらは社会に出て痛感したことかも知れません。

ー今の会社の環境はどうですか?

非常に温かさを感じます。学ぶことも本当に多いですし、会社内での交流も増えたのは自分にとってプラスに働いていると思います。

僕の学歴やバックグラウンドをよく知っていただいているので、「意外と真面目」と言われたりもします。そうやって理解していただいた上で、気持ちよく仕事をさせていただいているのは感謝しかないですね。

ただ夢を見ることはやめて、プロセスを捉える


ーヤンキーインターンの経験で今も生きていることはありますか?

営業の基本が身についたことです。
元々鳶職をしていた地元にいた時に、いきなり営業という仕事を思いついたとしても、就職したところで全く成果が出せない可能性もある中で、社会に出る段階の前ステップとして基本を知れたのは財産になっています。

その上で、僕がヤンキーインターンの価値だと思っている社会と若者を繋げていただく機会が生かされるのではないかと思っています。どちらか片方だけではなり立たないと感じますね。

ーもっとヤンキーインターン中に学んでおけばよかったと思うことはありますか?

PCスキルはもっと身に付けておけばと思いました。一般的に必要な、ExcelやWordなどは必須だなと。
どの企業でも使いますし、入社してからでも間に合いますが、お客様との課題に取り組む前段階でつまづいて時間を取られてしまうのはもったいないと思っています。

又今のヤンキーインターンで羨ましいなと思うのは、語彙力を身につける授業があることですね。
メールなどでも必要になりますし、書く・話す・聞くという基本的なことは、学校にちゃんと行って授業を聞いていなかった非大卒にとってはとても価値あることだと思います。

ーヤンキーインターンでできた仲間と今でも連絡をとりますか?

社員でお世話になった方とは定期的に連絡を取りますし、経営コンサルという難しい業界に行った同期とはよく連絡を取ります。たわいもない話もしますし、仕事の悩みを相談したりもします。業界は全く違いますが、だからこそ参考になる意見も多く、的を得たアドバイスをもらえるのでとても助かっています。

ーヤンキーインターンの時の今の自分と比較して思うことはありますか?

良い意味で現実を見れる様になったと思います。上京したての僕たちにとって、ヤンキーインターンに講演に来てくださる社会人の方は話は、本当に全てがワクワクしました。

でも当時は、ただワクワクして、俺も同じ様にいけるんじゃないか?と漠然と思っていたのが、そこに行き着くまでにプロセスがあると気づく様になりました。もちろん、勉強しないといけないし、努力しないといけない。それは就職をして、たくさんの人と出会い、より多くの人の人生の話を聞く様になって感じることです。

だから、ヤンキーインターンに来てくださる方が僕たちに夢を見させてくれる凄い話を言ってくださる時には、そこまでにどういった考え方で、どんなプロセスを歩んで来られたのかは、しっかりと質問するなりして聞いた方が、よりみんなのためになると思います。

欲をいうと、そこで途方もないな〜という感じて終わるのではなくて、その人にはない自分の強みまで考え出すことができれば、もっと良いと思います。

ーヤンキーインターンで一番思い出に残っていることはありますか?

それは、今就職している会社の社長ということもありますが、アドウェイズの岡村さんの話は今でも鮮明に覚えています。僕と同じく中卒なのに、若くして起業し、社員を多く抱えている。そんな凄い人なのに、どんな人の言葉よりもわかりやすく、スッと心に入って来ました。

若いのに、迷う時間いる?


ー上京前の自分と今の自分を比べてどう思う?

当時はコンプレックスだらけでした。周りが大学に行き始めて、自分の中で不良やヤンキーが社会の中で最も地位が高いと思っていたのに、あれ?違うなと思い始めたタイミング。その時に自分に何もないことに気付いたんですね。

そして色々見てみてホワイトカラーの仕事について結果を出した方が、大人の世界では偉いんだと気付き、方向転換をしました。空元気の「成り上がるぞ!」という言葉を発するしかなかったその時と比べると、実際に社会に出て、自信を持つ根拠ができたことでコンプレックスを一つ一つ解消できている気がするので、上京前よりも自信を持てているんじゃないですかね。

ー地元との関わりはどうですか?

ほとんど何も変わっていないです。ヤンキーインターンに行くと決めた時も、知ってから30分以内で上京すると決めましたし、一応みんなに報告もしましたが、なぜか地元では東京の仕事=グレーな仕事という認識だったので、多分そのたぐいと思われていたんじゃないかと思います(笑)

今でも、一年に一回地元に帰って会いますが、仕事の話はお互い触り程度です。僕も上京前に今の仕事について聞いたとしても、よく分からなかったと思いますし、東京に来て、ヤンキーインターンというものに参加して、どこかの企業に就職してる、ぐらいのアウトラインを理解してもらってる感じですね。

僕は環境が変わって新しい価値観を知ったけど、僕も地元の仲間も地元が田舎だってことぐらいは、横の大阪の存在によって昔から理解はしていましたし、みんなは地元が好きと言っているしそこは尊重しあっているつもりです。

ー親御さんとは話をしますか?

僕は父子家庭なんですが、帰った時に話をします。東京へ行くときも、今の仕事も応援してくれていて、仕事内容もある程度理解してくれていると思います。恩返しはしたいなと思いますね。


ーこれからの目標はありますか?

26,7歳には独立して事業をしたいと思っています。
ヤンキーが最高だと思ってた時から根底にはモテたいという想いがあって、それはホワイトカラーの職につきたいとなった時にも変わらず持っていました。僕の唯一の救いは、若いうちにこの方向転換をできたことだと思いますし、やっと今新卒と変わらない年で、目標の年齢までも後3年はあります。

そこまではプライベートよりも仕事に集中して、勉強に時間を費やせば逆転できるんじゃないかなと思っています。でもまずは、チャンスをもらったアドウェイズの中で結果を残すことしか考えていません。

ーヤンキーインターン生にメッセージはありますか?

テンションをあげて、勢いよく研修に取り組むことは大事ですが、全能感を持ちすぎて勉強しなくならない様に気をつけて欲しいと思います。

ーそもそもテンション高く、勢いを保つことに悩む子もいるかもしれませんが、気をつけていることはありますか?

正直、モチベーションが下がったことがなくて。。成し遂げたいことがあるので、下がってる暇もないという感覚ですかね。別に大きな成し遂げたいことが昔からあるわけではないですが、一個クリアしたらまた一個、みたいな感じでゲーム感覚です。具体的なアドバイスにならなくて、ごめんなさい。

ーこれからヤンキーインターンに来ようかと迷っている人たちにメッセージはありますか?

なぜ迷うんですかね?(笑)僕自身あまり迷わない人なので、難しいんですが。
まず単純に僕の様に中卒高卒だと、今働いてる仕事先を辞めたからといって二度と雇ってくれない様な所でも無いだろうし、何歳からでもできる仕事に就いてるケースも多いのではないかなと思います。

それでいて、ヤンキーインターンに参加するのに必要なのは交通費ぐらい。これも、卒業後の就職先が今より給料低い可能性なんてほぼ無いと思うので、大したことない出費。期間もたった半年で、合わないなと思ったらすぐに相談して帰ればいい。

もちろん、気持ちは分からなくもないですが、本当に”コスパの良い挑戦”なので、そんなに重く捉えず成長できる東京観光ぐらいに思って来たら良いと思いますよ。

ー龍神さん、本日はどうもありがとうございました!

ヤンキーインターンは若者の挑戦を応援しています


ヤンキーインターンは、東京で半年間の生活をするインターンシップで、未経験の若者に基本的なビジネスマナーや実践的なビジネスなどを身につけるカリキュラムを用意することで、地元では得られなかった様な選択肢を得られるサービスです。インターン中の住まいを0円で提供し、食費や生活費などのサポートも行っており、安心して上京することが可能です。

「未経験だから不安…」、「はじめて地元から出る…」、「仕事やお金はどうしよう…」、など様々な不安があると思います。ヤンキーインターンでは、そんな不安や心配を解消する、無料のカウンセリングを実施しています。
無理な勧誘や面倒な電話は一切ありませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。


龍神さんのインターン時代の記事はこちら

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