ヤンキーインターンでは、世の中の選択格差を無くすために、中卒・高卒の16〜22歳の若者に、座学や、営業、著名人の方の講演といった様々な研修サービスを提供して、若者の社会進出をサポートしている。
現在までに述べ100人以上の生徒達を就職に導いてきた。そして、徐々に彼らのポテンシャルを評価してくださる企業様も増えてきている。だがしかし、業界全体で見るとまだまだほんの一部である。
今後更に多くの若者の可能性を広げて行くため、生徒達により良い研修を提供し、大卒に負けないぐらい成長してもらう必要がある。そう思い悩んでいた時「是非協力させてくれ。」という方が現れた。
株式会社アドウェイズ代表取締役社長 岡村さんである。
アドウェイズといえば新宿に本社を構え、社員数1000人を超える上場企業。
そして、その社長である岡村さんの学歴は、なんとヤンキーインターンの生徒たちと同じく中卒。
実は以前、岡村さんとは一度直接お会いしたことがある。岡村さんと同じ中卒・高卒が集まる私達ヤンキーインターンに興味を持って頂き、「是非一度生徒に会ってみたい」という話を頂いたことがきっかけだ。
こちらがその記事: 【第27回】中卒ヤンキーに人生の選択肢を与える? アドウェイズ岡村が元ヤンたちと「非大卒」について語る
そこで、恐れ多くも、ヤンキー達を非常に気に入って頂き
「彼らの成長のために、俺の経験から何か伝えられることがあれば是非協力するよ」
という事で、本日お会いさせて頂く事になったのだ。
そして今回集まったのは海
実は岡村さん、大の釣り好き。
「お互いを知るには、まずは共に釣りをするのが一番だ。」という岡村さんのご好意で岡村さんと生徒で、海釣りに興じることになったのだ。
私たちは、早速沖へ向かった。
思えばこんな自然に囲まれるのは久しぶりだ。私を含め、生徒たちもみな地方出身。上京してくると、初めて見る大都会に胸を高鳴らせても、やはり落ち着くのは、こんな自然の中なのではないだろうか。
などと考えている間にポイントに到着。
各自、位置につき釣りを始める。
糸を垂らす事30分。まだあたりは来ない、、、
もっと簡単にバシバシ釣れるだろう。と思っていた生徒たちがそわそわし始めた。
っとその時、生徒の横にスッ、、、と現れた岡村さん。
岡村「まあまあ落ち着けよ。釣りでも、ビジネスでも、大事なことは焦らずチャンスをじっくり待つ。そしてチャンスがきたと思った時は迷わず行く。」
岡村「今は待つ時。だからチャンスが来るまで、じっくり待とうぜ。」
岡村さんから釣りの真髄を教わり、再び海に餌を投げ込む生徒たち。
そして待つこと数十分、、、、
釣れた。
岡村さんの教えは、間違ってはいなかった。チャンスはやってきたのだ。
初めて海釣りをするメンバーも多かったが、岡村さんの丁寧なレクチャーと日々の研修で培ったPDCAサイクルにより
大漁だ。
その後もポイントを変えて、会話を交わしながら3時間程、海釣りを楽しみ、岸に戻る事に。
岸に向かう途中、楽しげに話す岡村さんと生徒。
どうやら岡村さんのおっしゃる通り、お互いの親睦は深まったようだ。
ヤンキー達に自然と触れ合い純粋に魚釣りを楽しませてくれた岡村さんの優しさは計り知れないものである。
そして場所を変え、いよいよ今日のメインイベント。
実は、今回の海釣りのお話を頂いたとき、岡村さんは「ヤンキー達が実際にどんな想いを持って東京にやってきたのかを知りたい」とおっしゃっていた。
そこで生徒代表の10人が、岡村さんに向けて、自分たちの想いを乗せて【夢】をプレゼンする事に。
上場企業の社長の前でプレゼンさせてもらえる機会。人生でそう何回もある事ではない。
生徒たちもこの日の為に、慣れないパソコンと向かい合い、毎晩遅くまで資料作りに励み、完成した後は生徒同士で何度もプレゼン練習を重ねて来た。
準備は万端。
後はやるだけ。
そしてプレゼンが始まる。入念な準備と練習の甲斐あって、とても上手く話せている。
プレゼンの後に生徒がいくつか質問をし、岡村さんからの回答とフィードバック。
一人、また一人とプレゼンが続くにつれ、岡村さんの心にも響いたのか、言葉に熱が篭って来ていた。
そして半数程進んだところで、生徒の一人が素朴な質問をした。
生徒「東京に来て、人脈の大切さを知りました。岡村さん、人脈を広げるためには、どうすればいいですか?」
人脈。ここまでの数人のプレゼンにも何度か出て来た言葉だ。
質問に対して、ゆっくり話し始める岡村さん。
岡村「そうだな、、、 じゃあまず人脈っていう言葉の意味から話したいんだけど、人脈と知り合いの違いって分かるかな?」
生徒「人脈と知り合いですか、、、 」
考え込む生徒。
岡村「例えばさ、俺と君は今もう一応知り合いなわけでしょ? でもだからって、別に何かあるってわけじゃないじゃん。ただの知り合い。人脈っていうのはね、自分が困ってる時に「損得勘定抜きで助けてくれる人」の事をいうんだよ。これはネット上だけの繋がりだとか、名刺交換しただけじゃ絶対に作ることはできない。作る方法は一つ。自分から与え続ける事。まずは自分が、見返りなんか求めずに相手を助けてあげたり、役に立つ事をしてあげる。それを積み重ねる事で、自分が困っている時に助けてくれる、本当の人脈ができる。作ろう作ろうと思って出来るもんじゃなくて、日々の自分の行動によって出来上がっていくんだよ。」
その後も岡村さんの熱いフィードバックが続く。
生徒たちのメモを取る手が止まらない。
約2時間が経ち、生徒全員のプレゼンが終了。
そして最後に岡村さんから生徒全員へメッセージ。
岡村「ありがとう!みんなプレゼン上手で本当にびっくりした!正直もっと無茶苦茶なのがくるかなーと覚悟してたけど、いい意味で期待を裏切られたよ。俺が面接官だったら全員採用したいぐらい!本当にね。」
岡村「でも、これも忘れないで欲しい。みんながみんな俺と同じじゃなくて、まだまだ世間の中卒、高卒に対するイメージはみんなが勉強に励んでいた時にサボっていた子のような感じなんだよ。今はヤンキーインターンという場所に属しているからあまり感じないかもしれないけどね。東京にきて、やっとスタートラインに立てただけ。だからいつかここを卒業して、就職していく時も自分自身の力で戦っていけるように、決して慢心することなく、挑戦し続けて欲しい。それができるのが、君たちの強みだと思うから。」
この言葉には、同じ高卒である私自身にも、心に刺さるものであった。
地元から出てきた生徒がよく言うセリフがある。
【僕は井の中の蛙でした】
居心地の良い仲間や、家族の元から離れて一人東京に出てくる。そこで今まで出会うことのなかった様々な人たちと出会い「ああっ、自分はなんてちっぽけだったんだろう。」と感じ、皆変わろうと決意するのだ。
しかし人間という生き物は、どうしても慣れを感じてしまう。上京時に感じていた気持ちも、月日の流れによって次第に薄れて行く。地元という【井の中】からは抜け出すことができたのかもしれないが、気づけば今度はヤンキーインターンという【井の中】にはまっている。そんな生徒も少なくないだろう。
今回の海釣りで、みんなは改めて上京して来た時の気持ちを思い出し、気を引き締めるきっかけになったのではないだろうか。
岡村さん。本日は貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
最後に岡村さんと生徒がこんな会話をしていた。
岡村「今回は海でみんなと触れ合い、やはり若者に秘められた可能性は無限大であると感じた。君たちにはもっと色々なことを教えてあげたいと思ったよ。」
生徒「ぜひ、学びたいです!」
岡村「本当?じゃあ、毎月新しいインターンの生徒が入学してくるんだよね?次はその子達も連れて山にいこう。」
岡村さんの優しさは止まることを知らない。
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さて、この記事を見て頂いた企業の皆さま。
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