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2018.2.27

「現役の高校国語教師が教える、「〇〇の力」で夢を叶える方法!」上田祥子/高校教員 – ヤンキーインターン講演会

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ハッシャダイではヤンキーインターン参加者のために、これまでの人生では決して出会うことの無かったような各分野で挑戦する外部講師を招待し、様々な観点から成長に繋がるような講演会や、企業説明会を定期的に行なっています。

本日はなんと、現役の高校国語教師、上田祥子先生にお越しいただきました。

なぜ高校で教師をされている上田さんが、ヤンキーインターンの生徒に授業を行っていただける事になったのか?

上田さん自身、以前から全国の若者に広がる知識、情報格差や、機会、希望格差を感じており、何か自分にできる事はないかと、日々考えていたそうです。そんな時にヤンキーインターンが取り上げられていたNHK クローズアップ現代を目にする事に。ハッシャダイの掲げる「CHOOSE YOUR LIFE」に強く共感。若者達に、「言葉の力」「母語の力」「教養の力」を伝えられれば、さらに人生の可能性を広げる事ができるのではないか?そういった想いから、本日の特別授業が実現致しました。

上田先生「みなさん初めまして!今日は、「言葉の力で夢を叶える」というテーマのもと、ヤンキーインターンの生徒が課題と感じている論理的思考力・文章構成能力を磨くための授業を行いたいと思います!
」

教育大学を卒業後、すぐに教師になったわけではないという上田先生。大学卒業後、不動産系の企業に就職。そして結婚、出産を機に一時は専業主婦に。しかしママ友の「教師って本当に尊い仕事だと思うよ」という言葉や、「自分の子供が生きる世界が、平和で、幸せな世界であってほしい」という思いを抱いた事など、様々な理由が積み重なり、卒業から長い月日を経て教師として新たにスタートを切ることに。

上田さん:「今日私の授業を聞いて、急に綺麗な文章を書けたり、話せたりする訳じゃありません! そんな事できたら、神様でしょ?!」

(会場笑)

上田さん:「ねっ?笑 でも今日は、いずれそれができるようになるための「タネ」を蒔きたい!なにか一つでも、みんなに持ち帰ってもらえればと思います。それではよろしくお願い致します!」

印象に残った3つのポイント

授業の中で、特に印象に残った内容を3つご紹介します

1.「条件反射の一歩目の言葉を変えよう」

言葉はコミュニケーションのための道具だけではなく、言葉には気持ちを変える力がある

僕たちがついつい口に出しがちな”でも””だって”という言葉。たとえば
「旅行がしたい”でも”お金がない」
「勉強したい”でも”時間がない」
“でも”という言葉を使ってしまうと、そこで思考が停止してしまいます。
ですがこの”でも”を”だから”に変えると、、、
「旅行がしたい”だから”もっと働いてお金を稼ごう」
「勉強したい”だから”時間を作るために、効率よく仕事をしよう」
あら不思議、止まっていたはずの思考が動き出し”だから”の先を考え、目標を達成するための行動が見えて来るようになりました!

運をよくし、目標、夢を叶えるためには条件反射の一歩目の「言葉」を変える!

2.「人は言葉を通して世界を見ている」

授業の中でこんな事がありました

上田先生:「はい、じゃあ目の前のスクリーンを見てください!」

映し出されたのは美味しそうなステーキの写真。

上田先生:じゃあ今からこのステーキを食べるイメージをしてみてください!どうですか?

生徒達は皆口を揃えて美味しい!うまい!ヤバイ!と言います

上田先生:「うんうん、そうだよね!絶対美味しいよね!だけどね、美味しさを表現する言葉って、みんなが言ってくれた言葉の他にも実はこんなにたくさんあるんだよ!

そう言って見せてくれた次のスライドには、美味しさを表現するたくさんの言葉が並んでいました。

上田先生:「この言葉を全部知っている人と、美味しい、うまい、ヤバイしか知らない人。同じ物を食べたとしても、多くの言葉を知っている人の方が、より感動できて、豊かな経験になっていると思うの!だからもっと沢山の言葉を知って、言葉の解像度を上げてみてほしい。世界をもっと豊かに、多層的に見えるよう、語彙力、言葉の力、に磨きをかけましょう。

3.「具体化と抽象化」

論理的思考・文章構成には「具体化・抽象化の往還」が不可欠と言う上田先生。ではそもそも論理的とは何か?それは「簡単に言えば、相手に自分の意見が正確に伝えられること」

具体とは、はっきりした姿や形をもっていること現実に即していること。

抽象とは、具体的な性質の一つを抽き出すこと。他との共通点に着目し、一般的な観念へとまとめあげること。

「たとえ話」は説明しようとしている対象を具体的に掴んでもらうために、抽象レベルで同じ構造を持つ別の、そして相手にとって身近な世界のものに「翻訳」する作業!そしてまたそれを抽象化する。

抽象的な物を具体的に、具体的な物を抽象的にする、具体と抽象の往復。

この作業を行う事によって、より自分の意見をまとめる力、伝える力が向上するということを、さまざまな例やワークを通して繰り返しおっしゃっていました。

夢や目標の大きさで、行動は変わる。

授業の最後に、こんな話をしてくれました

上田先生:「実は私『アタック25』っていうクイズ番組に出たことがあるんです。笑 しかも優勝!笑 当時海外旅行に行きたいと思ってたんだけど、子供も生まれたばかりだし、行けるような状態じゃありませんでした。でもどうしても行きたい・・・。そう思って何か方法がないかな〜って探していた時に『アタック25』をたまたまテレビで観たんです。優勝商品が海外旅行だったんですよね笑 それで直ぐ応募したらとんとん拍子で決勝まで行っちゃって。決勝に残ったメンバーは、みんな私よりずっと賢かったと思います。じゃあなんで優勝できたか。それは私が最初から「優勝して海外旅行を手に入れる」事に目標を置いていたからだと思うんです。本気で優勝しようと思っていたから、優勝するための勉強をして、優勝するための戦略を本気で練りました。「決勝まで進めたらいいな」なんて思っていたら、絶対優勝はできなかったと思います。そういうのは神様も見てくれていて、味方してくれると思うんです」

だからみんなも、夢や目標は大きく持って欲しい!自分が目指した夢や目標以上の結果が出ることはありません。
人は自分にあったレベルの夢しか持てません。でも自分を磨き続けて、内なる希望を言葉にして発信しそれを磨き続ければ、夢をどんどん大きく育てていくことができる。
「叶う」 という字はたくさん口に出すという意味。不可能な事なんかないと信じて、自分の力を信じて、言葉で夢を大きく育てていきましょうよ!

上田先生の授業は、とても分かりやすく、勉強すること、新しい知識を得ることが楽しいと思える内容でした。ここに来るまで、学校の勉強はあまり取り組んでこなかった、好きじゃなかったはずの生徒達も、目を爛々と輝かせながら、授業に聞き入っていました。そしてなにより「何故言葉が大事か」という事が、生徒達にしっかり伝わったのではないでしょうか。

上田先生。本日はありがとうございました!

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