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2017.10.14

「仕事ではなく志事。急成長中のアパレル会社の代表が語る、仕事に対する向き合い方」山田敏夫/株式会社ライフスタイルアクセント – ヤンキーインターン講演会

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ハッシャダイではヤンキーインターン参加者のために、これまでの人生では決して出会うことの無かったような、各分野で挑戦する外部講師を招待し、様々な観点から成長に繋がるような講演会や、企業説明会を定期的に行なっております。

本日は、ライフスタイルアクセント代表取締役山田敏夫様に講演会を開いていただきました!

どんな事業をしてる会社?

ライフスタイルアクセントは「世界に誇れるMADE in japan」を掲げ、業界では異例の工場直販のアパレルブランド“ファクトリエ”を展開。
海外製のファストファッションに席巻されている現在の日本。20年前は50%もあったアパレルの日本国産比率は今や3%を切っている。なぜこのような流れの中で、敢えてMADE in japanにこだわるのか。山田さんのアパレルへの思い。仕事に対する考え方をお話していただきました。

講演の一部を動画でご紹介致します。

MADE in japanを目指したきっかけは?

きっかけは大学時代パリへ留学していた時。山田さんの実家は熊本県で100年続く婦人服店。幼少の頃から、将来はこの家を継ぐという想いを持っており、大学3年の時に、アパレルの本場であるフランスのパリに留学。順風満帆な留学生活、とはいかず留学初日に空港から市内へ向かう途中に全財産を入れた財布を盗まれ一文無しに。なんとか宿は見つかったもののお金が無いので働かなければいけない。まだフランス語もおぼつかない状態で思いつく限りのアパレル業者に面接希望の手紙を出すが当然のように断られ続ける。しかし30件程手紙を送った中から1社だけ話を聞いてくれるという所がありました。あの有名なGucciです。面接を受け、初めは雑用からという条件でなんとか働かせて貰えることに。そこで働いている中、フランス人の同僚から「なぜ日本には本物のブランドがないの?」という質問され、当然「そんなことはない、〇〇も〇〇も立派な日本のプランドだよ」と答えた所「そのブランドはMADE in japanなの?」「ものづくりから生まれたものなの?」と。そうではありませんでした。当時、今もそうですが日本では誰々がプロデュースした!、あの有名人が着ている!といったブランディング、マーケティングによって作り出された表面的なブランドだらけ。日本には世界的に評価されている染め、織りといった伝統的な技術があるにもかかわらず。この時に「ものづくりからしか本物のブランドは生まれない」と考え「日本のものづくりから、世界で認められる本物のブランドを作る」そう決意しました。

ブランド確立までの道のり

大学卒業後は、起業を見据え、必要な事を学ぶためにインターネットの企業に就職し、その後アパレル関係の企業に転職。そして遂にMADE in japanの復活に向けて立ち上がる。山田さんは日本では下請けとして、影に隠れている工場をブランド化したいと考えており、最初は世界の一流ブランドに匹敵する技術をもった工場を探す旅から。地方の小さな工場はインターネット上に情報が載っていないこともしばしば。なのでタウンページで片っ端から電話をかけ、夜行バスで地方の工場を飛び回っていたそう。起業したてで信用もない。最初は当然断られ続けたが地道に全国各地約600もの工場を回り続けた結果、今では30近くの世界に通用する技術を持った工場と提携し、二人三脚でものづくりに取り組んでいるそうです。

ファクトリエのこだわり

ものづくりは非効率に、流通は効率的に。大量生産と効率化が進む中、昔ながらの製法を使い、一点一点作るのに時間はかかるかもしれないけれど、そうすることでしか生まれない付加価値のある語れるものを作る。販売に関してはインターネット上での販売に限定して効率性化、在庫管理の費用を削減。
そして工場には適正な利益を、お客様には適正な価格で提供すること。

従来のアパレル業界は、工場で生産してからからお客様に届く前に様々な仲介業者が介入しており、そのせいでお客様の手に届くときには原価の何倍にも売値が膨れ上がっていました。それに加えて工場の受注額はファストファッションの影響で下がっていく一方。そこでファクトリエは工場直販を採用し、工場から直接お客様の手に届くようにし、仲介料を限りなく0にすることで「お客様には1/2の価格で、更に工場も従来より多く利益を上げれる」というモデルを確立。

仕事への思い

講演が終わった後の質疑応答の時間。インターン生から「ファクトリエさんのように、時代の流れに逆らうようなビジネスモデルは、大変な事が多いと思うのですが、その困難を乗り越えられた要因はどんなものでしょうか?」という質問がでました。山田さんは「自分が本当に好きな事、やりたいと思っている事であれば、どんなに苦しくて、高い壁に遮られようとも、必ず乗り越えることができます。私にとって仕事とは私事であり志事です。例えば今の仕事が儲かりそうだから、とか今トレンドになっているから、という理由で選んでいたら絶対に続いていないと思います。起業を目的にビジネスを始める方も多いですが、本来起業は自分のやりたい事を実現するための手段だと思っています。」と。
インターン生の中にも将来的には起業をしたいという子たちが多く、山田さんのリアルな企業の原体験を聞き、とても良い刺激になっていました。
最後には実際にファクトリエのアパレル品を見せてもらいました。普段あまり手にしないMADE in japanに触れる事で本物の良さを感じたのか「普段から着るものに対して、もっとよく考えよう」とも言っておりました。

山田 敏夫様、本日はありがとうございました!

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