SOCIAL
2019.11.13

『今日も迷ったけど、本当にきてよかったと思います』〜埼玉県立上尾高校定時制のみんながオフィス見学に来てくれた話〜

7,046 view

皆さんこんにちは!
最近、キックボクシングの試合に初出場をしたハッシャダイのミウラソウイチロウです。

判定勝ちしました。

最近は暖かくなったり、寒くなったりで、体調が優れない人も多いのではないでしょうか?
年末に向けて、忙しくなる時期でもありますので、お酒は飲みすぎず、適度なキックボクシングとサウナをうまく活用して、健康第一でお過ごしくださいね!(ハッシャダイ流健康法)

さて今日は、埼玉県立上尾高校定時制のみんながオフィス見学に来てくれた話をしたいと思います。

実は上尾高校定時制では、今年に入ってからほぼ毎月、僕たちが年間を等してプログラムを提供しております。出張授業をさせていただいております。

今から1年ほど前、弊社オフィスで行ったイベントをきっかけに上尾高校定時制の先生と知り合いました。『子供たちの可能性をもっと広げてあげたいんです!』という、先生の強くあたたかい想いに共感し、僕たちはプログラムをスタートすることを決めました。

もうちょっとまともな写真なかったのかな…(左:ミウラ、右:勝山)

上尾高校定時制には、本当に多様性溢れる生徒のみんながいます。
スマホゲームを仕事にしている生徒、昼間はスーパーのバイトリーダーとして働いている生徒、学校が21時に終わるとそれからトラックの運転手をやっている生徒。
今まで学校にうまく馴染めずに、居場所を求めて上尾高校にやってきた生徒や、家族との関係があまり良くない生徒もいます。

みんな、それぞれ様々な想いを抱えながら、学校に来ています。
そして、そこで生徒の皆さんと向き合う先生も、様々な葛藤を抱えながら、それでも前向きに生徒の可能性を伸ばしたい、と奮闘されている先生方がたくさんいます。

定時制高校って、あまり、スポットライトが当たらない場所な気がします。
僕自身も、今年に入って関わりを持たせていただく中で、はじめて知ることがたくさんありましたし、もっと多くの人が定時制高校について知ることのできるきっかけを発信していけたらな、なんてことも思っています。

今回、そんな上尾高校定時制の皆さんをオフィス見学ツアーとして受け入れることになったのも、ある先生の強い想いからでした。
もともと、3年生のみんなで行くはずだった修学旅行。今回、様々な事情から生徒さんの参加人数が少なく、最低催行人数に達さなかったため、中止を余儀無くされてしまっていました。

それでも、『修学旅行を楽しみにしていた生徒に特別な機会を与えたい、視野が広がる体験をしてほしいんです』と、ある先生から相談を受け、その想いに応えるべく、僕たちは特別プログラムを考え、ご提案させていただきました。

当日は土砂降りの雨。服の裾を濡らしながら、9人の生徒の皆さんが来てくれました。
”日本一のオフィス”とも称されるDMM.comのオフィスにて、オフィスの見学と、講演会を実施しました。

teamLabが手がける、デジタルアートが溢れる空間や、東京タワーが一望できるスペースなど、普段見ることのない空間にテンションが上がり、夢中で写真を撮っている姿が印象的でした。

そのあとは部屋に移動し、弊社社員であるTaisonの講演会を行いました。
Taisonは、元少年院、ヤンキーインターン参加、DMMアカデミーに合格、カナダ・フィリピンへの留学、日本に帰国してからトラベルインターンに参加し、現在はハッシャダイの社員として活躍しているという異色の経歴を持つ22歳です。(Taisonの人生に関してはこちらの記事を覗いてみてください!)

Taisonの自己紹介ならぬ、人生における『事故紹介』では、自身の家庭環境の話、これまでのたくさんの失敗の話、様々な葛藤を経て、なんとか人生を変えようと決意した話など、赤裸々に語ってくれました。
生徒の皆さんは自分の環境や、バックグラウンドと重なる部分も少なからずあるのか、本当真剣に話を聴いていました。

話が終わって感想の共有を行いました。

『今日、本当は来たくなかった、雨だったし、めんどくさいし。でも今は、来てよかったと思っています。一歩を踏み出すってこういうことなんですかね』

『自信がないから一歩踏み出せないって言い訳してたけど、自信がないからこそ一歩を踏み出して少しずつ自信をつけていきたいって講演を聴いて思いました』

感想を聞いていて、本当に胸が熱くなりました。(Taisonはちょっと泣いていました。)

生徒の一通り聞くと、先生がおもむろに話を始めました。

『みんなには言ったことなかったけど…先生はね、みんなと同じぐらいの歳のとき、とにかくサッカーが大好きだったんだ。でもね、先生の時代はJリーグもなかったし、サッカーに関わる仕事なんて全然なかった。でも、学校の先生になって部活の顧問になれば大好きなサッカーに関わり続けれるんじゃないか、そんなことを思って、一生懸命勉強して先生になったんだ』

『人生を決めるのは、本当に大したことのない小さなきっかけでいいと思う。今、自分が好きなことや、ワクワクすることをちょっとだけ追いかけてみてもいいんじゃないかなって思ってるし、そのサポートをするために僕たち先生がいるってことを忘れないでほしい』

生徒のみんなは、先生の方に体を向けて、しっかりと目を見て話を聞いていました。
その場のみんなの本音の想いが重なり、本当にあたたかい空間となりました。
僕自身もファシリテーションしながらめちゃくちゃ感動しちゃってました。

そして、講演会が終わり、皆さん大満足で帰られました!
本当に僕たち自身も多くの学びを得ることができた、貴重な機会となりました。
(僕個人としては、Taisonが高校生向けに最高な講演をしてるのを見て、めちゃくちゃ嬉しくなりました。)

上尾高校定時制の皆さん、本当にありがとうございました!

僕たちは、引き続き「自分の人生を自分で選ぶことの大切さ」を伝えるため、学校での講演やワークショップだけでなく、東京でのオフィス見学なども実施しています。
講演の依頼や、オフィス見学の依頼がありましたら、お気軽にお問い合わせください!

share
Facebook はてなブックマーク Pocket

Recommend

SOCIAL
2019.10.3
【イベント】先生向け自己探求イベント「CHOOSE YOUR LIFE BOOTCAMP for TEACHERS」
SOCIAL
2019.8.29
【イベント】学習指導要領改訂の文科省 合田哲雄氏も登壇!〈ミライ〉とつながる国語の会
SOCIAL
2019.8.22
先生が集まるプラットフォーム『HASSYADAI.EDUCATORS』とは
SOCIAL
2019.8.22
全国の高校生に選択する力を届ける『HASSYADAI.SCHOOL』サポーター企業が決定