卒業生
2018.7.21

〜どうしようもなかった中卒ヤンキーの僕が社会に飛び立つまで〜挑戦者の素顔|SOJI(18歳)

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2018年、4月。
ある1人の青年がヤンキーインターンの扉を叩いた。
彼の名前は、SOJI。
3月までアフリカを旅していたというSOJIの肌はこんがりと焼けていて、スーツをしっかりと着こなすその外見は少し大人びていて、とても18歳とは思えなかった。
6月末に3ヶ月間のインターンを終えたSOJIは、憧れの経営者に会うべく福岡まで、ヒッチハイクの旅に出ていたらしい。
今回の”挑戦者の素顔”は、ヒッチハイクの旅から帰ってきたタイミングで、刺激に溢れるSOJIの18年間の人生を聴かせてもらった。
※「挑戦者の素顔」では、ヤンキーインターンの参加者にインタビューを行い、その素顔に迫ります。中卒や高卒として歩んできたこれまでの人生や、地元を離れ上京した若者のリアルを届けます。

インタビュアー:三浦ワイルド(@sochan_1216

 

 

三浦ワイルド

今日はよろしくね!

SOJI

よろしくお願いします!!!

 

三浦ワイルド

なんかまた黒くなった?

SOJI

そうなんです(笑)

ヤンキーインターン終わってから、ヒッチハイクで福岡まで行ってて

 

三浦ワイルド

そうなんだ!(笑)なんで福岡まで?

SOJI

尊敬するある経営者の方にどうしてもお会いしたくて!!

ツイッターで連絡して、突撃しちゃいました(笑)

 

三浦ワイルド

えー!すごい!!会えたの?

SOJI

奇跡的にお会いして頂けたんです!!!

すごくないですか!?思いっきり想い伝えてこれました!

三浦ワイルド

まじか!(笑)相変わらずすごい行動力だな!SOJIって、昔からこんな感じなの?

SOJI

いやいや、僕なんて最近まで本当にクズみたいなヤツでした

 

三浦ワイルド

あ〜それちらっと聴いたな…(笑)エピソード聴かせてよ!

SOJI

クズエピソードですか?(笑)

 

”やんちゃ坊主”から”暴走野郎”に。親を泣かせ続けた青春時代

 

三浦ワイルド

そうそう(笑)

SOJI

ん〜何から話そうか…

暴走し始めたのは中学生ぐらいの時でしたね。

三浦ワイルド

そうなんだ。それまではどんな感じだったの?

SOJI

それまではちょっと”やんちゃ”してるぐらいでした。

まああんまり詳しくは言えないんですけど、同級生とか、先生に”いたずら”するぐらい。

 

三浦ワイルド

”いたずら”ね…(笑)

 

SOJI

はい(笑)

で、悪友との出会いがキッカケで僕の人生の歯車が狂い始めたって感じです。

 

三浦ワイルド

どのぐらい暴れてたの?

SOJI

なんかあると、言葉より先にグーパンチが出るんですね

自分でも止められなかったんです。

常に何かにイライラしてて、笑うことなんてほとんどなかったですし。

 

三浦ワイルド

そんな時期があったんや…

SOJI

今思い返すと、本当にやばかったです。昼間は土木作業員として働いていたんですけど。

深夜の補導は毎日。警察に行くのが日課。毎日、出社前のお父さんに警察まで迎えにきてもらってました。

そんな生活を17歳になる手前まで、約4年間続けていました。

三浦ワイルド

4年間も!逆に何がきっかけで変わったか知りたい!

SOJI

いつも通り明け方まで遊んで疲れ果てた状態で家に帰ると、お母さんが倒れていたんです

 

SOJI

自分のせいで心配かけていたことはわかっていたけど、ここまでしんどい思いをさせていることを始めて知ったんです。

 

三浦ワイルド

なるほど。それで『変わろう』と思った?

SOJI

そうです。

お母さんが倒れた時期に、地元でもちょっとごたごたがあって、地元を離れることを決めたんです。

 

三浦ワイルド

それが17歳の時?

SOJI

そうです。ちょうど2年ぐらい前ですね。

 

地元を離れ、新たな土地で理容師の道へ

 

三浦ワイルド

地元離れて、どうしてたの?

SOJI

名古屋で理容師してました。前から少し憧れていたのもあって。

 

三浦ワイルド

すごい転換やな。やっぱり大変やった?

SOJI

最初は本当に大変でした。友達いないし。でも、お客さんと話したりするのはすごく楽しくて。

あるお客さんで海外の話をよく聴かせてくれる人がいて、いつか海外に行きたいって思うようになったんですよね。

 

三浦ワイルド

なるほど!!それがきっかけでアフリカに行ったんだ。

SOJI

はい。当時の会社でずっと働くこともできたんですけど、それは自分のやりたいことじゃないなって思って。

ちょうどその時、ご年配のお客さんがやり残したことを聴かせてくれたんです。

それで、やり残したことがないように思いっきり生きようって決意して、辞めてアフリカへ行くことにしました。

 

死んでもいい。とにかく”ヤバそうな”場所へ

 

三浦ワイルド

なるほどー!!ちなみにどうしてアフリカだったの?

SOJI

なんか、ヤバそうなところに行きたかったんです。

失うものも何もなかったし、別に死んでもいいやって思ってました

今、思うと他にも色々あったやろって思うんですけど、当時の僕の頭にはアフリカしか思い浮かばなくて。(笑)

それで、『アフリカといえば、マサイ族でしょ!』って思って、ケニアを中心に5ヶ月かけて7ヶ国旅をしたんです。

 

三浦ワイルド

考えが浅い(笑)

SOJI

本当ですよね!(笑)

死んでもいいや、って思って旅に出たのに、本当に僕の人生にとってかけがえのない時間になったんです。

SOJI

やりたいこと全部やってやろう!!って、ヒッチハイクしたり、ボランティアしたりする中で、たくさんのアフリカの人と出会って、人生の大事なことをたくさん教えてもらいました。

 

大切な事を、アフリカの人たちに教えてもらった

 

三浦ワイルド

すごいな…。いちばん心に残っていることってある?

SOJI

間違いなく、子供たちの笑顔ですね。あの子たち、思いっきり笑うんです。

『人って、こんなに綺麗に笑えるんだ』って心底思いました。

それまで笑ったことなんて、ほとんどなかったんで。アフリカの子供たちに、笑い方を教えてもらいました。

三浦ワイルド

めちゃいい話やん…。

SOJI

アフリカに行って、自分がいかに恵まれた環境にいたのか、って言うのも初めて知りました。

十分挑戦できる環境は揃っていたのに、ずっと周りのせいにして文句ばかり言って生きてきた自分が恥ずかしくなりました

それで、何かに挑戦しようって思ったんです。

 

『挑戦しよう』その決意の先で、ヤンキーインターンに参加

 

三浦ワイルド

なるほど。それがヤンキーインターンだった?

SOJI

はい。一度テレビで見たのを急に思い出して、衝動的に連絡しました。

 

三浦ワイルド

ケニアで面談したって言ってたね(笑)

SOJI

そうなんです。担当の方も驚いてましたよ(笑)

 

三浦ワイルド

そりゃ驚くでしょ!(笑)

それで帰国してすぐ東京に来たと。

SOJI

はい。親も、地元の友達もみんな驚いてました。

急にアフリカ行って、帰ってきたと思ったら、東京でプログラミング学ぶとか言い出して(笑)

 

三浦ワイルド

そうだよね(笑)ヤンキーインターン参加してみて実際どうだった?

SOJI

ほんまに最初は大変でしたよ!

パソコンなんてほとんど触ったこともなくて、指一本で文字入力してましたから(笑)

でも今はwebページも自分で作れるようになって自分でもびっくりです!

三浦ワイルド

本当に成長したな…(笑)

SOJI

おかげさまで!(笑)

プログラミングもできるようになったんですけど、それよりも人間的に成長できたなって思ってます。

 

三浦ワイルド

それはあるかも!自分ではどんなところが成長したと思う?

SOJI

ヤンキーインターンに参加する前は、本当にネガティブで、短気だったんです。

実際アフリカにいる時も、『なんで道こんなにデコボコやねん!』ってキレてましてた。

 

三浦ワイルド

道に(笑)

SOJI

はい(笑)

で、ヤンキーインターンに参加したら色んな人がいるじゃないですか(笑)

 

 

三浦ワイルド

確かに。

SOJI

しかも一緒に暮らす、ってやばくないですか?(笑)

 

三浦ワイルド

確かに。(2回目)

SOJI

今までの自分だったらソッコーぶっとばしてただろうなっていう (笑)

三浦ワイルド

おい(笑)

SOJI

でもそういうわけにはいけないじゃないですか!

三浦さんもいるし(笑)

 

三浦ワイルド

(笑)

SOJI

それで初めて、向き合ってみよう、って思ったんです。

ちゃんと初めて話してみると、めちゃくちゃおもしろくて。

全然、価値観違うけどそれが楽しい、って感じました。

 

三浦ワイルド

そうだね!3ヶ月前と比べて、本当に”優しく”なった感じがするよ。

SOJI

ありがとうございます。なんか照れますね(笑)

 

三浦ワイルド

(笑)

ヤンキーインターンの期間の中でいちばん心に残っている事はなに?

SOJI

人生でいちばん悩んだ事です。

 

三浦ワイルド

人生でいちばん!?どんな悩みだったの?

SOJI

ヤンキーインターンの3ヶ月目で、もうすぐ卒業って時で。

そのタイミングでDMMの亀山会長とお話させて頂くことがあったんです。

 

三浦ワイルド

あ!あの時か!

SOJI

はい。

亀山会長に、自分が将来やりたい事をお話させていただいたんです。自信満々に。

じっくり聞いていただけたのですが、僕が話終えると、僕にゆっくりと優しく、亀山会長はこう言いました。

『周りに対する感謝の気持ちはあるか?』『この3年間、何をしてたんだ?』って。

 

三浦ワイルド

なるほど。

SOJI

その時に、自分の無力さに気がついたです。

地元から出て、名古屋に行って、アフリカ行って。

そんでヤンキーインターンに来て、いろんな講演を聴かせてもらったり、DMMのオフィスで研修したり。

それをSNSにあげると、地元の友達から『すごいね』『かっこいいね』って言ってもらって。

気づいたら鼻が伸びてました。なんでもできるような気がしてて。

実際はそんなことないのに。いかに自分がちっぽけな存在か知って。

自分まだまだ今の自分じゃ誰もついて来てくれないなって。

 

三浦ワイルド

そんなに落ち込んだんやな…

SOJI

もっとすごい人と仕事したい、人としてもっと成長したいと、強く思いました。

そこからなんかスキルをつけなくちゃって、焦り始めたんです。

目に見えるスキルがいるのかな…

勢いとか気持ちとかじゃない、プログラミングかな…って。

本当に自分でもどうしたらいいかわからないときに、三浦さんに相談したんです。

 

三浦ワイルド

本当にあんなSOJI見た事なかったからびっくりしたよ!

SOJI

でも、三浦さんに相談したり、ヤンキーインターンのメンバーにアドバイスもらったりして、

またここから自分らしくスタートしようって思えたんです。

ヤンキーインターンに来たから、ちゃんと考えられたし、悩みも乗り越えられたと思います。

人生を変えてくれたアフリカに人生をかけて恩返しを

 

三浦ワイルド

そうか(感慨深い…)これからの事はどう考えてるの?

SOJI

たくさん考えて、悩んだんですけど僕は就職という道を選ばないことにしました。

やっぱり、僕を変えてくれたアフリカに恩返しをしたいという気持ちが強くて。

できるだけ、アフリカに近いところで、力になりたいって思っています。

 

三浦ワイルド

めちゃくちゃ悩んでたよね(笑)よく吹っ切れたね!

SOJI

色々悩んでたんですけど、僕、学力ないし、考えてもわからんことばっかりだから、

悩んでる暇あったら行動しなきゃって、気づいたんです。やっぱり、動くしかないって。

 

三浦ワイルド

すごい吹っ切り方(笑)でも本質的な気がするね。それで福岡に?

SOJI

はい!ずっと憧れていた方にお会いして来ました。

 

三浦ワイルド

やるな〜!ちなみに、どうだった?

SOJI

会議の間の10分だけ時間をいただいて、プレゼンさせてもらいました。

 

三浦ワイルド

で!?結果は!?

SOJI

その会社で働く事はできなかったのですが、違う道を示していただきました。

福岡で夢に向けての新たな道を歩むことになりました。

三浦ワイルド

なんやねん!そのかっこいい言い方!(笑)やるな〜!!

SOJI

すいません(笑)

やっぱり行動しなきゃ、なんも生まれないですね!!!

 

三浦ワイルド

そうやな〜。また改めてSOJIに教えてもらった気がするわ。ありがとう!

SOJI

こちらこそ、感謝したいです。ヤンキーインターンに参加して、本当によかったです

こんなに成長できるって思ってもみませんでした。

 

三浦ワイルド

いや〜嬉しいな。本当に。

最後に、これからこれだけは大切にしたい事って、ある?

SOJI

どんなときも笑顔で!ワクワクする気持ちを忘れない事です!!!

SOJI

そして、元中卒で、ヤンキーでもなんでもできるんだ!って、人生の可能性を見せられるような人間になりたいです。

今までお世話になった人たちに恩返しできるように。

 

三浦ワイルド

最高だな…。

これからもワクワクさせてくれよ!!

SOJI

もちろんです!ありがとうございます!!!

 

 

〜あとがき〜

三浦ワイルド

そういえば、ちゃんと父ちゃん母ちゃんに『ありがとう』って言ったか!?

SOJI

実は…まだ言えてないんです…照れ臭くて…

でも、ちゃんと言います!福岡行く前に!ゼッタイ!!

 

三浦ワイルド

頼むで!!!(笑)

今日はありがとう!またいつでも遊びに来てな〜!!

SOJI

はい!ありがとうございました!!!

ヤンキーインターンは若者の挑戦を応援しています

ヤンキーインターンは、東京で半年間の生活をするインターンシップで、未経験の若者に基本的なビジネスマナーや実践的なビジネスなどを身につけるカリキュラムを用意することで、地元では得られなかった様な選択肢を得られるサービスです。インターン中の住まいを0円で提供し、食費や生活費などのサポートも行っており、安心して上京することが可能です。

「未経験だから不安…」、「はじめて地元から出る…」、「仕事やお金はどうしよう…」、など様々な不安があると思います。ヤンキーインターンでは、そんな不安や心配を解消する、無料のカウンセリングを実施しています。
無理な勧誘や面倒な電話は一切ありませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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